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書籍紹介 OXFORD「ドラヴィダ語語源辞典」

OXFORD "A DRAVIDIAN ETYMOLOGICAL DICTIONARY" second edition の日本語版

(田中 孝顕 監修)
OXFORDドラヴィダ語語源辞典 ■OXFORD ドラヴィダ語 語源辞典
監修 : 田中 孝顕
定価 : 78,750円(税込)
きこ書房
B5版・上製・化粧箱入り
2色印刷・1962ページ
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<OXFORD "A DRAVIDIAN ETYMOLOGICAL DICTIONARY" second edition の日本語版>
ドラヴィダ語の語源辞典としては世界唯一の辞典に日本語訳をつけて再編集しました。
原書の内容はそのままに、日本人利用者の利便を最大限に考え、独自の改良や工夫をほどこしてあります。
記は、ドラヴィダ語、日本語、英語の順にしてあります。

<タミル語を含むドラヴィダ諸語28言語の言葉を5556の語源グループに分類>
原書はタミル語を含むドラヴィダ語族の28言語(下記)を対象とし、それらの言語で書かれたさまざまな資料から採集した語を、語源を同じくするもの5556グループに分類してあります。

28言語とその配列順:タミル、マラヤーラム、イルラ、パル・クルンバ、アル・クルンバ、ベッタ・クルバ、コータ、トダ、カンナダ、コダグ、トゥル、ベラリ、コラガ、テルグ、コラーミー、ナイクリ、チャンダのナイキ、パルジー、ガドゥバ、ゴーンディー、コンダ、ペンゴ、マンダ、クイ、クウィ、クルク、マルト、ブラーフーイー

<日本語版監修者のことば>
このたび、4年の歳月をかけて、ようやくオックスフォードの『ドラヴィダ語語源辞典』の日本語版を上梓することができた。本書にも書かれているように、ドラヴィダ語は数十の言語からなる語族である。その中でもタミル語は、古代の文献、例えば日本の『万葉集』にあたる『サンガム』や紀元前にさかのぼるといわれる文法書『トルカーッピヤム』などの資料が豊富で、いわばドラヴィダ語族の中心に位置する言語である。原書はこのタミル語を中心として、その語源を探ろうとするもので、学術的価値は非常に大きなものがある。
タミル語に関しては、1980年代以降、日本語との系統関連が日本語学者である大野晋氏により研究され、その成果が2000年に『日本語の形成』(岩波書店)として出版されている。いまだに広く認められるに至っていないようだが、音韻対応、語彙対応、文法対応などがそろって存在し、決して無視しうる学説ではない。
本書出版の動機は、この点の研究に貢献したいと考えたからである。
本書自体は原文に忠実に翻訳してある。また利用者の便宜のため、英語をも併記し、原書より緻密な索引、殊に和?度の索引を制作した。また2色刷にして利用者の視認性を高めた。
本書が日本語研究の一助となることを願ってやまない。

田中 孝顕


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