やまと言葉がクレオールタミル語であることの論証

古典研究サイト 埋れ木

大野 晋先生の話(最後の電話)

2009-11-02

大野先生からの最後となった電話は、お亡くなりになる3ヶ月ほど前のことであったが、少し奇妙な電話で、「田中さん、何かご連絡頂戴しましたかね」というものであった。「いいえ」と申し上げると、「実は今ですね、介護老人ホームを探しているんですよ。もう、手足がいうことを利かなくなっちゃって。それで幾つか回ったんですがね、そこに入っている老人がその、何を喋っているのか分からない人ばかりで、いやになっちゃいましてね」と、うんざりしているご様子であった。

しかし話はすぐに替わり、「タミル語説も、あと100年しないと認められません」と確信を持って言っておられた。
目的のある電話ではなかったので、以上のようなことを話されたあと、電話は終わった。

三ヶ月後の2008年07月14日、大野先生は88歳で逝去された。大野先生は「僕は運動が大嫌いでしてね、昔からやったことがない」と仰ったことがあったが、長寿遺伝子が機能したようである。

「まだ最初の1%です。生まれたばかりのタミル語説ですから、いろいろ批判は出るでしょうが、100年たてば分かってきますよ」と仰っておられたが、今更ながらに、非常に大きな説であることが分かる。

私としては、長い幕間の間の寸劇が演じられればと思っているが、いかんせん、プロではないので、あまり意味はないかとも屡々思う。しかしそれでも、ライフワークにするだけの価値はある。なぜなら日本の古代とタミル語とに照準を合わせているので、なによりも古代史や万葉集から多くのことを学べるからである。

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