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丸山林平「定本古事記」

- 上巻 -

【 古事記上巻忸序 】

原 文
是以、番仁岐命、初降二于高千嶺、突倭天皇、經二│歴于秋津嶋、化態出レ山、天劔獲二於高倉、生尾蛹レ徑、大烏導二於吉野、列レ蒐攘レ賊、聞レ歌伏レ仇。
読み下し文
ここをもて、番仁岐命、初めて高千の嶺に降りたまひ、神倭天皇、秋津島に経歴りたまひ、化熊山より出で、天剣を高倉に獲、生尾径を遮り、大烏吉野に導けり。舞を列ねて賊を攘ひ、歌を聞きて仇を伏はしめたまひき。
丸山解説
〔是以〕ここをもて。上述の「所以」参照。〔番仁岐命〕ほのににぎのみこと。この序文は、すべて漢文流に四字をもって一句とするため、「仁」を「にに」と訓じさせるような無理をしている。天孫「番能邇邇芸命」のこと。〔高千嶺〕たかちのみね。日向の高千穂の峰のこと。〔突倭天皇〕かむやまとのすめらみこと。神倭伊波札豐古命、すなわち神武天皇。これまた、四字一句とするために「神倭天皇」と書いたもの。〔秋津嶋〕あきつしま。「あきづしま」の訓は、津田左右吉氏も言うごとく滑蔵である。はじめは「大和国」を称し、のち、「日本国」の意となる。神武紀三十一年四月の記事参照。
田中孝顕 注釈

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