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丸山林平「定本古事記」

- 中巻 -

【 神武天皇 】

原 文
樸、整二兄師木・弟師木一之時、御軍暫疲。爾、歌曰、 多多那米弖 伊那佐能夜揺能 許能揺用母 伊由岐揺毛良比 多多加閉婆 和禮波夜惠奴 志揺綾登理上 宇加比賀登母 伊揺須氣爾許泥
読み下し文
樸、兄師木・弟師木を撃ちたまへる時に、御軍暫し疲れたり。爾、歌曰みしたまひしく、 (一五) 楯並めて 伊那佐の山の 木の間よも い往き守らひ 戦へば 我はや飢ぬ 島つ鳥 鵜飼が伴 今助けに来ね。
丸山解説
〔兄師木・弟師木〕大和国磯城(今の奈良県磯城郡)の地に住んでいた兄弟の土豪。〔多多那米弖〕楯を並べて。〔伊那佐能夜揺〕「いなさ」は東南の風。その風の吹く山。「いなさのをばま」参照。宇陀郡伊那佐郡の山。〔揺毛良比〕守らひ。「守る」の未然形「守ら」に継続の意の接尾語「ひ」のついた動詞。「守らふ」の連用。守りつつ。うかがいつつ。〔志揺綾登理〕「島にいる鳥」の意から「鵜」に冠する枕詞。「沖つ鳥鴨」の類。〔許泥〕来ね。「ね」は未然形に付いて願望の意を表わす終助詞。
田中孝顕 注釈

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