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丸山林平「定本古事記」

- 下巻 -

【 安閑天皇 】

原 文
廣國押建金日命、坐二勾之金箸宮、治二天下一也。此天皇、無二御子一也。御陵在二河内之古市高屋村一也。
読み下し文
広国押建金日命、勾の金著の宮に坐しまして、天の下を治しめしたまふ。此の天皇、御子ましまさざりき。御陵は河内の古市の高屋村に在り。
丸山解説
〔廣國押建金日命〕既出。真本は例によって、この上に「御子」と続入し、また、「命」を「王」に作る。いま、他の諸本・底本等に従う。〔勾之金箸宮〕まがりのかなはしのみや。真本は「勾」を「句」に作る。「勾」と「句」とは同字。説文に「句、曲也。」とある。紀には「勾金橋」とある。奈良県高市郡金橋村字曲川の地。畝傍山の西北に当たる。天皇は、この地に都され、翌年崩御された。きわめて短命であり、御子も無かった。〔河内之古市高屋村〕かふちのふるちのたかやむら。諸本に「之」の字がないが、いま、真本に従う。ただし、真本は「古」を「石」に誤っている。「古市」は河内国の古郡名。和名抄に「河内国古市(不留知)郡」とある。後世、「ふるいち」と言い、今、大阪府南河内郡に入る。安閑天皇の御陵も、倭建命の白鳥陵も、この古市町にある。
田中孝顕 注釈

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