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丸山林平「定本古事記」

- 下巻 -

【 古事記下巻絏 】

原 文
豊御食炊屋比売命、小治田の宮に坐しまして、天の下を治しめしたまふこと、参拾漆歳にましき。御陵は大野の岡の上に在りしを、後に科長の大陵に遷しまつれり。
丸山解説
古事記下巻終り 〔豐御食炊屋比賣命〕既出。欽明天皇の皇女。異母兄敏達天皇の第二次の皇后となる。真本は、この上に、例によって「妹」の一字を続入。先帝崇峻天皇の御妹の意の心覚えの傍注が本文にまぎれこんだのであろう。本書は従わぬ。崇峻天皇が蘇我馬子のために暗殺されたので、立ちて天皇となり、推古天皇と申す。真本は「豊御倉泥屋比売命」に作り、右に「食炊」と書いている。〔小治田宮〕をはりだのみや。「小治田」は既出。推古天皇および皇極天皇の皇居の地。今の奈良県高市郡明日香村、もとの「飛鳥」の地。
田中孝顕 注釈

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